習主席がベトナム訪問 米中緊張の中、周辺外交強化

 25年4月15日中越中国の習近平国家主席は14日、ベトナム・ハノイを訪問し、ベトナム共産党総書記のグエン・フー・チョン総書記と会談した。米中関係が緊張する中、中国は周辺国との外交を強化しており、習主席の訪越もその一環と見られる。 台湾メディアの中時新聞網が伝えた。

 習主席のベトナム訪問は1年半で2回目。14日にハノイに到着した習主席の一行を、ベトナムのトー・ラム国家主席らが出迎え、チョン総書記が歓迎式典を実施。その後、両氏は正式に会談を行った。習は同日中にファム・ミン・チン首相、ブオン・ディン・フエ国会議長とも会った。

 習主席はグエン総書記との会談で、一方的な覇権主義に共同で反対し、自由貿易体制とグローバルな供給網の安定を守ることが中越の共通課題だと強調した。会談後、両国は供給網、鉄道、航空、教育分野などに関する計45件の経済・貿易協力協定に調印した。

  ロイター通信とベトナム通信社の報道によれば、ベトナムは中国の融資を活用し、両国間の新たな鉄道建設に合意。また、格安航空会社ベトジェットは中国商用飛機(COMAC)と覚書を交わし、C919型旅客機2機をリースし、国内線に投入することを決めた。さらに、ハノイ国家大学と北京の清華大学は「中越大学ネットワーク」に関する覚書に署名し、デジタル技術や教育分野での協力を強化する方針を示した。

◇出典

https://www.chinatimes.com/newspapers/20250415000712-260303?ctrack=pc_chinese_headl_p01&chdtv

https://udn.com/news/story/7331/8674827?from=udn-catebreaknews_ch2

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