中国各地で強風被害 華北で航空便3200便超欠航

 25年4月14日強風中国全土の半分以上の地域で12日、暴風や大雪、黄砂などの極端に荒れた気象に見舞われ、各地で大きな混乱が生じた。天津では1951年以来の最大の強風を記録。北京では1000本を超える街路樹が倒れた。河南では住宅の窓が吹き飛ばされ、50キロを超える冷蔵庫が、数十メートル吹き飛ばされた例もあった。華北では航空便3200便以上が欠航し、高速鉄道も多くが運休、高速道路も封鎖された。台湾メディアの聯合報が中国メディアの情報として伝えた。

 荒れた気象は温帯低気圧の影響とみられ、北京門頭溝では12日午後、風速45.2メートルを記録。全国で500以上の気象観測所でも強風の記録を更新した。

 鉄道は北京―包頭(内モンゴル)高速鉄道が全線で臨時運休。北京―張家口(河北)高速鉄道や北京市内の郊外列車、天津の地下鉄が一部運休した。

 南方では、冷気南下の影響で強風と黄砂が発生。雲南、貴州、広西などでPM10(直径10マイクロメートル以下の微小粒子状物質)濃度が上昇、江西省南昌では1立方メートル当たり1240マイクログラムと異常値を記録し、空気質指数(AQI)限界値を超える異常な数値となった。

 中央気象台は12日18時に強風では4段階で上から2番面の「オレンジ警報」を発令。12日夜から14日夜にかけて、内モンゴル中部、河北北部、北京の西部・北部山間部では局地的に強い突風が続く見込み。各地で樹木や街灯、電柱の倒壊が相次いでおり、当局は引き続き警戒を呼びかけている。

◇出典

https://udn.com/news/story/7332/8671107?from=udn-catelistnews_ch2

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