中国の肥満者数、インドの2倍 政府が取り組み開始

 25年3月12日外国為替取扱銀行(DBU)今年3月4日の「国際肥満デー」に発表された、医学誌「ランセット」の最新研究によると、2021年現在、中国成人の過体重と肥満者数は4億200万人に達し、世界最多となった。この数は人口大国インドの2倍で、2050年までに6億2700万人に増加すると予測されている。香港メディアの星島日報などが伝えた。

 国家衛生健康委員会の雷海潮主任は9日、全国人民代表大会の記者会見で、2024年に始まった「体重管理年」3年間の取り組みを継続すると発表した。肥満問題が効果的に抑制されなければ、5年後には全国の成人の過体重・肥満率が70%に達すると予測されている。

 中国の子供や青少年の肥満率も懸念されている。5~14歳の年齢層で、過体重・肥満者数は1990年の1270万人から2021年には3340万人へと急増し、2050年には3430万人に達すると予測されている。この年齢層では常に世界最多レベル。一方、15~24歳の肥満者数はインドに次ぎ世界第2位となっている。

 雷主任によれば、「体重管理年」の取り組みの一環として、五輪の金メダリストを「体重管理の社会広報大使」として起用。ホテルでの体重計の設置を呼びかけるなどの施策が進めている。新たに「肥満基準」も策定し、国民が自分の体重を自己診断できるようにする。

 研究によれば、もし効果的な抑制策が取られなければ、2030年には中国の成人の過体重・肥満率が70.5%、子どもの過体重・肥満率も31.8%に上昇する見通しだ。

◇出典

https://std.stheadline.com/realtime/article/2057646/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E6%88%90%E4%BA%BA%E8%B6%85%E9%87%8D%E5%85%A8%E7%90%83%E5%B1%85%E9%A6%96-%E9%9D%92%E5%B0%91%E5%B9%B4%E8%82%A5%E8%83%96%E7%8E%87%E9%A3%86%E5%8D%87

https://www.cna.com.tw/news/acn/202503100328.aspx

タイトルとURLをコピーしました