米が中国小包への関税免除停止 中国系通販に打撃

25年2月4日宅配便 米トランプ政権は1日、中国からの輸入品に10%の追加関税を課するとともに、800ドル(約12万4000円)未満の小包を対象に関税を免除する「デ・ミニミス(非課税基準額)ルール」の適用停止を命ずる大統領令を発令した。台湾メディアの中時新聞網が伝えた。(写真は中時新聞網のサイト)

 ともに4日から開始され、少額の小包に依存する「SHEIN(シーイン)」や「Temu(テム)」など中国系ネット通販は打撃を受け、米市場での競争力を低下させると見られている。

 デ・ミニミスルールは1930年台に始まり、基準額を超える輸入商品の関税を免除している。米政府は2016年、越境電子商取引(EC)の振興を後押しするため、基準額を200米ドルから800米ドルに引き上げた。ルールの適用を受けた小包は15年の1億2900個から24年の13億6000万個に増えた。

 トランプ政権は、中国系ネット通販がこのルールを過度に利用していることで、米製造業の競争力を削ぎ、貿易赤字を拡大していると見ている。ルールの停止により中国製の低価格商品の流入を規制する一方、消費者には米国製品の購入を促す狙いがある。

◇出典

https://www.chinatimes.com/newspapers/20250205000685-260303?chdtv

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