深セン日本人児童刺殺事件、被告男に死刑判決

 25年1月27日深セン広東省深セン市の深セン日本人学校の男子児童=当時(10)=が昨年9月18日に刺殺された事件で、深セン市中級人民法院は24日、殺人罪に問われた鐘長春被告(45)に死刑判決を言い渡した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が共同通信の情報などの情報として伝えた。(写真VOAのサイト)

 判決によると鐘被告は、ネット上で関心を引くため、刃物を購入して児童を殺害した。中国駐在の金杉憲治大使によれば、被告は公判で被害者の家族と日本大使館員に話しかけることを望んだが、裁判官に制止された。被告に反省の言葉はなかった。

 判決によれば、被告は犯行後メディアに電話するなど極めて悪質で、裁判所は極刑を相当と判断した。判決は日本や日本人には触れなかった。

 判決公判は、メディアには非公開で行われた。広東省広州市駐在の貴島善子総領事と被害者の家族が傍聴した。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によれば、事件は昨年9月18日、深セン日本人学校から約200メートルの路上で、男子児童が鐘被告に刃物で刺され、搬送先の病院で翌朝死亡した。この事件の3カ月前の昨年6月には、江蘇省蘇州市で日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子が刃物で襲われたけがした。

 判決の前日の23日、蘇州市中級人民法院は、母子襲撃に絡み殺人罪に問われた周加勝被告(53)に死刑判決を言い渡した。蘇州の事件では、男を制止しようとしたバスの案内係の中国人女性が刺されて死亡した。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/man-in-china-sentenced-to-death-for-stabbing-death-of-japanese-boy-kyodo-says-20250124/7948838.html

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/2025/01/25/the-defendant-in-the-shenzhen-japanese-boy-attack-case-was-sentenced-to-death-but-japanese-in-china-are-still-worried/

◇参考情報
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