広東と江蘇の無差別殺傷事件で犯人2人の死刑執行

25年1月21日死刑 中国メディアの央視新聞などによると、昨年11月、広東省珠海市のスポーツ施設で車1台が故意に暴走して35人が死亡した事件と、江蘇省宜興市の高等専門学校で元在校生が刃物で学生を襲い8人が死亡した事件で、ぞれぞれの事件の犯人2人に対し20日、死刑が執行された。(写真は東網のサイト)

 執行されたのは珠海市の事件の犯人、樊維秋元被告(62)と、宜興市の事件の犯人、徐加金元被告(21)。徐元被告は執行前、親族と面会した。

 樊元被告は、離婚に伴う財産分割に不満を持ち、昨年11月11日、スポーツ施設で車を暴走させて運動中の住民を次々にはね、35人が死亡、43人が負傷した。昨年12月、珠海市中級人民法院(裁判所)が「危険な方法で公共の安全に危害を加えた罪」で死刑判決を言い渡した。

 徐元被告は昨年、事件を起こした高等専門学校「無錫工芸職業技術学院」を修了したが、試験に不合格で卒業証書がもらえなかったことや、実習の報酬に不満を募らせ、11月16日に刃物で学生を襲って8人を殺害、17人にけがを負わせた。12月、江蘇省無錫市中級人民法院から、殺人罪で死刑判決を受けた。
 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国は死刑の執行数が世界で最も多い。ただ、具体的な執行数は中国の国家機密。中国は死刑を重大犯罪の抑止効果があると考えているが、国際社会では議論の的となっている。

 また、無差別殺傷事件の頻発は中国の指導者も懸念しており、習近平国家主席は地方政府に対し、社会への報復を目的とした犯罪を抑止するよう指示した。しかし、事件の背景には、根深い社会の矛盾と個人への抑圧があるとみられ、今後も頻発する恐れがある。

◇出典

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1821752457440727597&wfr=spider&for=pc

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https://www.cna.com.tw/news/acn/202501200313.aspx

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