中国軍の台湾侵攻、差し迫らず 米国防総省高官が指摘

2024年12月20日軍力 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米国防総省の高官は18日、中国の軍事力に関する年次報告書に関して解説を行い、中国軍による台湾侵攻は差し迫っておらず、避けられないものではないと指摘した。 (写真は風伝媒のサイト)

 高官によれば、中国軍は急速に近代化しているが、迅速かつ断固として台湾侵攻を行うには課題が多い。これらの課題のため、中国軍は侵攻により生じる代償を受け入れられない。

 報告書は182ページで、中国軍の各分野や軍種ごとに近代化の程度と能力を分析。過去1年間に中国当局は引き続き、中国軍をさらに効率的で一層の威嚇力を備えた、国家戦略のツールとすることに力を入れた。

 エリー・ラトナー国防次官補(インド太平洋安全保障担当)やマイケル・チェイス国防副次官補(中国、台湾、モンゴル担当)は、米シンクタンクの戦略問題研究所(CSIS)主催の座談会で、中国軍が急速に近代化しているものの、解決が必要な課題を抱えていると指摘した。

 ラトナー国防次官補は「われわれは中国軍の課題解決の試みを評価することで、彼らが代償を受け入れられるか、短期間に迅速に台湾に侵攻する自信を持っているかを判断できる」と指摘。「台湾を侵攻する能力を備えていない」と語った。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/pentagon-officials-said-china-invasion-of-taiwan-not-imminent-as-dod-released-china-military-power-report-20241218/7906640.html
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