中国拘束の米国人200人超 出国禁止は30人 WSJ

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は11月30日、中国と米国はこのほど異例の囚人交換に踏み切ったものの、中国ではなお200人超の米国人が拘束されているほか、30人以上が出国禁止となっていると報じた。多くがビジネス上の紛争絡み。中国の不透明な法制度が、米政府の解決を難しくしている。

 米ホワイトハウスは27日、両国でスパイ罪などで服役中の米国人と中国人の囚人を交換することで合意したと発表した。中国で収監されていた米国人元ビジネスマンら3人、米国でスパイ罪などで服役していた中国国家安全省の情報員ら3人がそれぞれ釈放された。

 しかし、中国で拘束されたり出国を禁じられている米国人は主に民事事件絡みで、政治とはほぼ無関係。これらの米国人を救い出せるかは分かっていない。

 WSJによれば、中国で出国を禁じられている米国人女性の1人は、以前務めていた米国系企業の債務不履行訴訟に巻き込まれた。女性は最近、米国総領事館に助けを求めたが、女性と同様のケースは「珍しくない」と言われたという。

 別の米国人は10年前、中国でプリント基板(PCB)メーカーに投資していたが、その後起きた債務不履行事件のため7年前から中国に足止めとなっている。

◇出典

https://www.wsj.com/world/china/after-u-s-china-prisoner-swap-scores-of-americans-are-still-trapped-in-china-11fcf09c?mod=Searchresults_pos1&page=1

https://www.cna.com.tw/news/acn/202412010103.aspx
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