米公共放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）によると、イタリアのメローニ政権は6日、同国のタイヤ大手「ピレリ」の最大株主である中国化学大手、中化集団（シノケム）に対し、経営支配権行使の規制に向けて調査を始めたと宣言した。（写真はRFAのサイト）
同政権は、ピレリのタイヤに埋め込まれたセンサーが、道路の状況や地理的位置、インフラなどのデータ収集が可能と判断。イタリアの国家戦略資産保護を目的とした規則に違反した可能性がある。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、イタリアは2020年の新型コロナウイルス禍以降、同国進出の中国企業に対し厳しい姿勢をとり始めた。
メローニ政権は10月、イタリアのマンタ・エアクラフト社と中国瀋陽飛機工業の民用航空機２種類の共同開発計画に停止を命じた。この件は現在、伊議会で審査が行われている。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/wy4-italy-china-conflict-11072024142046.html
https://www.voachinese.com/a/italy-opens-procedure-against-chinas-sinochem-for-possible-breach-of-pirelli-governance-20241107/7855677.html