株価急落、コロナ後最大の下げ幅 新たな刺激策なく失望

2024年10月10日株価 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中国の株式市場で9日、株価が急落した。新型コロナウイルス禍の収束後、最大の下げ幅となり、11日間続いた株価上昇が終息した。国家発展改革委員会が前日の記者会見で、大規模な景気刺激策を新たに発表しなかったことに失望が広がった。(写真はRFAのサイト)

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、中国政府が景気刺激策を相次ぎ打ち出したことから、中国の株式市場には個人株主が相次ぎ参入。国慶節連休(1~7日)明けの8日にも、連休前の上昇が続き市場に楽観的なムードが広がっていたが長続きしなかった。

 9日の中国市場は、上海総合指数、前日終値比6.6%安で4年半ぶり下げ幅。深セン300指数は7.1%安、深セン成分指数は7.8%安。深センの新興企業向け市場「創業板」の指数は10.6%と二桁の下げ幅となった。

 中国政府が一連の景気刺激策を打ち出したものの、世界銀行は8日、中国の経済成長率が今年は4.8%前後、2025年はさらに低下して4.3%前後になるとの予測を発表した。今後も中国経済の低迷が、東アジアと太平洋地区の経済の重しになる可能性が高い。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/china-s-runaway-rally-stutters-on-stimulus-uncertainty-20241009/7815853.html

https://www.voachinese.com/a/china-finance-minister-plans-briefing-as-investors-seek-stimulus-20241009/7816035.html
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/jingmao/jw-china-stock-holders-confront-volatile-market-10092024095755.html

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