朝鮮半島情勢が緊張する中、中国空軍がこのほど中国北部の渤海湾で実戦的な演習を行った。専門家からは、朝鮮半島で軍事衝突が起きた場合、必要に応じて軍事干渉するとのシグナルだとの見方も出ている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が6日伝えた。
中国軍の公式ニュースサイト、中国軍網の5日の報道によると、中国空軍は5日渤海湾で、海上を低空飛行していた目標にミサイルを命中させた。このほか陸上部隊による陣地占領、敵の襲撃への応戦、核・生物・化学(NBC)兵器への防護演習なども行った。
米首都ワシントンにあるシンクタンク、軍備管理協会(ACA)のダリル・キンボール事務局長は6日、「中国は朝鮮半島で軍事衝突に備えて準備を進めている。演習は部隊の訓練、武器のテストだけでなく、中国の利害に関われば軍事干渉するとのシグナルを発するため行われた」と述べた。