
中国外務省の毛寧副報道局長もフィリピンを批判。「仙賓礁周辺に滞留中のフィリピン巡視船への補給を狙ったもので、長期間の滞留を狙っている。この動きは、中国の主権を侵害する」と述べた。
フィリピン政府は、船体が陥没した自国巡視船2隻の写真を公表。「サビナ礁近くで中国船の違法で侵略的な行動に遭遇した」と述べ、中国を批判した。フィリピン国家安全委員会のマラヤ報道官は「衝突の原因は中国船だ」と指摘した。
米スタンフォード大学国家安全保障イノベーションのゴーディアン・ノット・センターのレイ・パウエル氏は「中国とフィリピンの対決はこれまで、セカンド・トーマス礁(仁愛礁)付近で起きてきた。しかし、中国は最近、行動の場所をサビナ礁に移し、さらにフィリピンに近づいた。中国が南シナ海の戦線をフィリピン側に移したことを示している」と述べた。
台湾の中央通信社によると、これまで中国とフィリピンは、スカボロー礁(黄岩島)、の領有権を巡り衝突を繰り返してきた。フィリピン海軍によれば「西フィリピン海」(南シナ海)周辺の中国船は13日~19の7日間に129隻に増加。それ以前の1週間より92隻増えた。
◇出典
https://www.voachinese.com/a/is-china-losing-ground-in-south-china-sea-20240820/7750245.html
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/lu1-philippines-china-patrol-ships-confrontation-08192024135459.html
https://www.cna.com.tw/news/aopl/202408210038.aspx
◇参考情報