中国軍、6日連続で南シナ海で実弾訓練、米軍けん制か

潜水艦 中国海事局はこのほど、8月29日~4日までの6日間、南シナ海西沙諸島(パラセル諸島)で実弾射撃訓練のためとして、航行禁止海域を設定した。南シナ海で航行の自由作戦を実施した米軍へのけん制とみられる。台湾・中国時報が伝えた。(写真は中国軍網のキャプチャー)

 パラセル諸島は、中国、台湾、ベトナムが主権を主張しているが、中国が実効支配している。

 中国のニュースサイト、新浪網によると、中国海軍は8月初めにも、海軍陸戦隊部隊と共同で離島奪還訓練を行った。ベトナム外務省は8月末、南シナ海の情勢を悪化させるとして訓練中止を中国に求めた。

 米海軍は今年5月以降3回、中国が実効支配する島・岩礁近くで軍艦を航行させた。最近では8月10日、ミサイル駆逐艦ジョン・S・マケインが美済礁(ミスチーフ礁)から6カイリの海域を航行、中国が護衛艦2隻と海警船1隻が追尾して警告を発した。

 また、中国軍の公式ニュースサイト、中国軍網が1日、南シナ海での潜水艦の魚雷発射訓練を模様を伝えるルポを掲載した。中国軍が潜水艦訓練の模様を明らかにするのは極めてまれ。 ルポによると、潜水艦は海上封鎖を想定し、輸送船団と水上艦などへの攻撃訓練を行ったという。

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