湖南資興の土砂災害、死者10人不明35人　捜索が継続

　中国メディアの中国新聞網などによると、湖南省チン（林におおざと）州市内にある資興市の洪水干ばつ対策本部は1日、同日正午現在、同市内の大雨による土砂災害の死者が30人、行方不明者が35人に上ったことを明らかにした。捜索活動はなお続いている。（写真は東網のサイト）

  資興市では7月26日～30日、台風3号（ケーミー）の影響で市内全域に激しい雨が降り、平均雨量は410.4ミリを記録。観測所の一部は24時間の雨量が、湖南省の過去最多記録を更新した。各地で山崩れや土石流が発生した。

　資興市の大雨による土砂災害の被災者は、1日午前8時現在、11万8000人。道路の損壊は1345カ所に上り、通信や電力供給が広い範囲で止まっている。　

　チン州市気象台の陳偉台長によると、今回の資興市の大雨は、台風3号と南西季節風の影響が重なり、水蒸気の供給が続いたため。同市の平均雨量は409.9ミリ、最大雨量は673.6ミリに達した。

　専門家によると、福建省沿岸に上陸して西に向かう台風は、しばしば湖南省南東部に大きな雨をもたらす。また、資興市の特殊な地形も大雨の原因となる。

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