中国共産党の中央規律検査委員会は21日、中央宣伝部の張建春副部長を重大な規律違反と違法行為の疑いで調査していると発表した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)がAFP通信などの情報として伝えた。
同委員会の発表は、規律違反と違法行為の具体的な中身を伝えていない。ただ、この表現は汚職を婉曲に言う場合に使われる。張副部長は、高度の国家機密に関わる党の高級幹部の一人。党のイデオロギーの宣伝とメディアの統制に責任を負う。
習近平国家主席は、十数年前に就任以来、徹底的な腐敗取り締まりを続けてきた。評論家からは、腐敗取り締まりが政敵粛清の道具との指摘もある。
2015年には、最高指導部の中国共産党政治局常務委員を務めた周永康氏が、収賄罪で無期懲役の判決を受けた。最近は金融界と国有企業が腐敗取り締まりの標的となっている。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/my4-06212024151644.html
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