預金返還求めた十数人、消息不明に 数カ月勾留か

 2024年6月7日預金中国河南省の複数の銀行で、預金の引き出しが不能となった事件で、預金者十数人が今年2月、河南省鄭州市の鄭州駅で預金を返還を求めて抗議活動を行った後、消息不明となった。現在も当局に勾留されていると見られる。台湾紙・自由時報などがロイター通信の情報として伝えた。(写真は東網のサイト)

 預金者は湖南省長沙市の中小企業経営者の欧陽雲氏(39)ら。他の預金者らと今年2月、鄭州駅前で約30分、預金返還求める活動を行った。一行は「河南銀行は、預金を返せ」と叫び、理由なく凍結されている数万元の預金の返還を関連機関に求めた。

 鄭州駅では、活動の最初から正体不明の男複数が一行を追跡。やがて男の1人が「検挙せよ」と叫ぶと、全員が取り囲まれ、バスに乗せられて警察に向かったという。

 関係者によると、欧陽雲氏は2月9日に警察に拘束されたが、警察が示した「逮捕通知」は3月19日付。他に50歳の男性も勾留されている。

 他の抗議活動参加者も勾留されたが、数日で釈放された。勾留中はカビの生えた食物を与えられ、睡眠時間も制限された。欧氏ら2人は現在も消息不明で、家族が鄭州の警察に問い合わせても返答がないという。
 河南省の各銀行は2022年7月、約60万人分の預金、計約400億元(約8600億円)を封鎖し、中国だけでなく国際社会からも注目を集めた。

◇出典

https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/4696644

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20240606/bkn-20240606220652398-0606_00952_001.html

◇参考情報

預金者3千人が鄭州で集会 警官隊と衝突、けが人も

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