国家安全省、外国企業のレアアース密輸に注意喚起

　中国メディアの中新経緯によると、中国の情報機関、国家安全省は5月30日、ＳＮＳ（交流サイト）を通じ外国企業が利益誘導により中国の協力者にレアアースの密輸を行わせ、国家の利益と安全に脅威を与えているとして注意喚起した。

　同省によれば、レアアースは「工業の黄金」と呼ばれる重要な戦略的鉱物資源。中国の埋蔵量は世界首位。世界の埋蔵量の30％を占め、市場に供給される分の90％が中国産だという。

　近年、外国の情報機関などが長年に渡り、中国レアアース産業の成果を狙い、情報や技術、資源の接種を試みている。

　また、外国企業の一部は、利益誘導により一部の犯罪者に密輸を行わせている。一部の外国企業は、軍需品レベルのレアアースの密輸を求めているという。

　さらに西側諸国は結託して、世界のレアーアース産業の「脱中国化」を推進。メディアを使い、中国のレアアース産業に環境汚染の濡れ衣を着せた上、中国の関連の技術スタッフの引き抜きを行ったり、技術の窃取を企むなどしている。