中国軍演習の目的は威嚇と宣伝 台湾高官が見方

2024年5月30日台湾 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、台湾の安全保障関係の高官は29日、中国軍が24~25日に台湾を包囲する形で行った演習の目的について、対外宣伝と台湾への威嚇であり、戦争を始めることではないとの見方を示した。(写真はVOAのサイト)

 米国の元軍事情報機関員も「中国共産党と解放軍は、台湾周辺での演習により台湾、米国、日本の能力を探っている。米国は戦備を強化するべきだ」と述べた。

 米国務省は27日、中国外務省高官と海洋に絡むテレビ会議を行ったと発表。「米国は、台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を改めて伝えた。中国軍の台湾周辺での軍事演習への懸念も伝えた」とした。

 27日に台湾を訪問したマイケル・マコール米下院外交委員長(共和党)は、中国の台湾上陸を阻止するため、海空軍力をの拡充を台湾側に呼びかけた。その上で「米国は、台湾の抑止力の形成に必ず協力する」と述べた。

 米海軍情報部の元高官は、中国軍は今回の演習で、台湾とともに米国の能力も試したと指摘。米国自身の軍事力と戦争準備の強化が必要と語った。

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