各地のホテルが「顔スキャン」停止 朝令暮改に批判

2024年4月26日顔のスキャン 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北京や上海、広東広州などのホテルで、宿泊客に義務付けていた顔のスキャンを相次ぎ停止した。ネット上では当局の朝令暮改に批判の声が挙がっている。(写真はRFAのサイト)

 中国中央テレビなど政府メディアは「行き過ぎた個人情報の強制的な収集は、禁じられるべき」と報じている。

 上海市公安局(警察)は、身分証明書を携帯した宿泊客に顔のスキャンを矯正することを禁じた。また、ホテルに対し顔の識別情報を収集する際には、事前に宿泊客の同意を得るよう求めた。

 ただ、収集開始も停止も警察の命令によるもので、ネット上では「当局の意図が理解できない」などの指摘が相次いだ。南京在住のネット民はRFAに「役人が自分の行動が露見するのを嫌がったためで、市民のプライバシーのためでない」と指摘した。

 一方、IT業界勤務の男性はRFAに、突然の顔のスキャンの停止について「大量の監視カメラで通行人の情報を収集したことでシステムの負荷が限界を超え、データの伝送が遅くなったり、失われたためではないか」と指摘した。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/renquanfazhi/ql2-04252024091527.html
タイトルとURLをコピーしました