
事故が起きた工場は、コークス炉ガス(COG)でメタールを合成している。敷地面積は3.3ヘクタール。COGの処理や圧縮、脱硫などの設備を備えている。
地元工業団地の管理当局が今年2月作成した、火災の危険度が高く2024年の重点監視対象とする工場の中に、同社のメタノール工場2カ所が含まれていた。
宝豊能源は上海証券取引所の上場企業で、石油の代わりに石炭を使い、ハイエンドの化学品を生産している。具体的な製品には、石炭由来のオレフィン、COGを原料とするメタノール、このメタノールを使ったポリエチレンやポリプロピレンなどがある。