上海市松江区で29日午後7時24分ごろ、大きな爆発音が聴こえ、地元住民がおびえる騒ぎがあった。ネット情報によると、民営ロケット会社、藍箭航天空間科学(藍箭航天、ランドスペース)で実験中に爆発が起きた。同社は30日、職員3人がけがしたことを認めたが、通常の実験を行っていたが爆発事故は起きていないとコメントした。台湾紙の自由時報が中国メディアの情報として伝えた。
上海市松江区では爆発音がした後、地面と建物が振動した。同市の奉賢区、徐匯区、閔行区の住民も、SNS(交流サイト)に爆発音が聴こえたと書き込んだ。
まもなく、ネット上には、藍箭航天の上海工場で実験中に爆発が起き、3人が頭と手をけがし病院に運ばれたとの情報が投稿された。松江区応急管理局は、直ちに爆発のうわさを否定したが音の原因について説明しておらず、住民の納得は得られなかった。
藍箭航天は30日になりコメントを発表。屋外で燃料容器を破壊する実験中、異常は起きなかったものの、一部のガラスが割れて3人が軽傷を負ったと説明した。ただ、ネット上では、異常がないのに直ちに発表を行わなかったことに疑念の声が挙がっている。
藍箭航天は2015年に発足し、北京に本社を置く。国際宇宙航行連盟(IAF)の加盟企業。中大型の運搬用ロケットの製造を行っている。2023年7月、液体酸素とメタンを推進剤に使うロケットの発射に世界で初めて成功した。
◇出典
https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/4567502
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20240130/bkn-20240130150157214-0130_00952_001.html
◇参考情報