広東省深セン市の各銀行が、新規顧客の振込限度額を1日3万元（約62万円）などに大幅に引き下げていることが分かった。銀行側は振り込め詐欺対策と説明しているが、高額の買い物ができないなど不便だとして、預金者から不満の声が上がっている。香港メディアの星島日報が18日、南方都市報など中国メディアの情報として報じた。（写真は星島日報のサイト）
深センの女性が、深セン市内の中信銀行の支店に口座を開設した際、係員から、当局の指示により振込限度額は3万元と告げられた。ネット情報によると、深センでは他の銀行も、振り込め詐欺対策を理由に、振込限度額を1日3000～3万元に制限している。
深セン市の浦発銀行の支店の係員は「1日の3万元の振込限度額は、現在の深センでは最高額だ。ほとんどの人はこの金額は認められていない」と述べた。
同市の招商銀行の支店の係員は「新規顧客は、社会保険料の納付実績や在職証明があれば、300～3000元の振り込みが認められる。どちらもなければ当初の3カ月は振り込みが全く認められない」と話している。
ある弁護士によれば、内外で振り込め詐欺が多発しているため、警察が銀行の振込限度額への規制を強めた。深セン市の東莞銀行の支店関係者も、警察と金融当局から指示を受けたことを認めた。
ただ、ネット民からは、買い物の際、数枚の銀行カードを使う必要があったり、高額の商品が買えないなどの不満の声が上がっている。一方で、資金の安全のため理解を示す意見も投稿されている。
◇出典
https://std.stheadline.com/realtime/article/1976090/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E5%8C%97%E4%B8%8A%E6%B6%88%E8%B2%BB%EF%B8%B1%E6%B7%B1%E5%9C%B3%E9%96%8B%E9%8A%80%E8%A1%8C%E5%8D%A1%E8%BD%89%E8%B3%AC%E6%97%A5%E9%99%90%E6%9C%80%E5%A4%9A3%E8%90%AC%E6%83%B9%E7%86%B1%E8%AD%B0-%E8%81%B7%E5%93%A1-%E5%A4%A7%E5%A4%9A%E6%95%B8%E4%BA%BA%E6%8B%BF%E4%B8%8D%E5%88%B0%E9%80%99%E9%A1%8D%E5%BA%A6
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20240118/bkn-20240118183315190-0118_00952_001.html
◇参考情報
上海各銀行に長い行列 封鎖解除で現金需要急増