1月13日に行われた台湾総統選挙で、台湾独立志向の民進党の頼清徳候補が当選したものの、中国の反応が控えめなことに注目が集まっている。中国は米国の出方をにらみながら、新総統が正式に就任する5月20日まで、様子見を続けるとの見方を複数の専門家らが示した。台湾の中央通信社がロイター通信などの情報として16日伝えた。
同通信によると、中国は「台湾が申請不可分の領土」などと称し、武力行使の可能性があるレッドラインとして、「台湾独立宣言」などを掲げたが、圧迫をさらに強める可能性は小さい。中国の元外交官の高志凱氏は「レッドラインの明示は、中国側から事を起こす可能性がないことを示す」と述べた。
外交関係者や専門家によれば、中国は最近数カ月、米国との関係修復を狙って微妙なバランスを崩さないよう努めている。今年11月に米大統領選が近づいていることも状況を複雑にしている。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202401160338.aspx