習近平氏の「琉球王国」言及=日中関係に波紋も

20230628沖縄 6月4日付の中国紙・人民日報が1面トップで、習近平国家主席が国立史料館(中国国家版本館)を視察し、明朝時代の史料について館員と懇談、当時の琉球王国と福建省の歴史に触れたと報じ内外の注目を集めた。沖縄が日本に帰属することを疑問視する言動ともとらえられ、日中関係に波紋が広がる可能性がある。英BBC(中国語版)が27日伝えた。(写真はBBCのサイト)

 香港大学香港アジア太平洋センターの林泉忠研究員はBBCに「今年4月、沖縄県の玉城デニー知事が今年夏に北京を訪問すると報じられてから、中国の民間に『琉球熱』が盛り上がっている。2003年にも人民日報が沖縄の『主権論争』を報じた際も、日中政界と民間で激烈な議論が起きた」と話している。

 林氏は、習氏が琉球王国関連の史料に言及したことについて「日中が不仲の今、中国は琉球と特殊な友好関係を持っても良い。琉球が日本に帰属するのか議論すべきだ。中国政府はこれらのことを強調した」と述べた。

 米海軍大学のジェームス・R・ホルムズ教授によれば「習氏の琉球の歴史問題に対する発言は、政治と軍事の両方の意味がある」。まず、日本の政治に面倒を引き起こす簡単な方法だ。さらに、沖縄が独立して自衛隊が撤退し、米海兵隊が前進基地を失えば、「第1列島線」の突破を狙う中国にとり極めて有利となる。

◇出典

https://www.bbc.com/zhongwen/trad/world-66007382

http://paper.people.com.cn/rmrb/html/2023-06/04/nw.D110000renmrb_20230604_1-01.htm

https://www.cna.com.tw/news/acn/202306270121.aspx

◇参考情報

習近平氏の「琉球王国」言及=日中関係に波紋も

20230628沖縄 6月4日付の中国紙・人民日報が1面トップで、習近平国家主席が国立史料館(中国国家版本館)を視察し、明朝時代の史料について館員と懇談、当時の琉球王国と福建省の歴史に触れたと報じ内外の注目を集めた。沖縄が日本に帰属することを疑問視する言動ともとらえられ、日中関係に波紋が広がる可能性がある。英BBC(中国語版)が27日伝えた。(写真はBBCのサイト)

 香港大学香港アジア太平洋センターの林泉忠研究員はBBCに「今年4月、沖縄県の玉城デニー知事が今年夏に北京を訪問すると報じられてから、中国の民間に『琉球熱』が盛り上がっている。2003年にも人民日報が沖縄の『主権論争』を報じた際も、日中政界と民間で激烈な議論が起きた」と話している。

 林氏は、習氏が琉球王国関連の史料に言及したことについて「日中が不仲の今、中国は琉球と特殊な友好関係を持っても良い。琉球が日本に帰属するのか議論すべきだ。中国政府はこれらのことを強調した」と述べた。

 米海軍大学のジェームス・R・ホルムズ教授によれば「習氏の琉球の歴史問題に対する発言は、政治と軍事の両方の意味がある」。まず、日本の政治に面倒を引き起こす簡単な方法だ。さらに、沖縄が独立して自衛隊が撤退し、米海兵隊が前進基地を失えば、「第1列島線」の突破を狙う中国にとり極めて有利となる。

◇出典

https://www.bbc.com/zhongwen/trad/world-66007382

http://paper.people.com.cn/rmrb/html/2023-06/04/nw.D110000renmrb_20230604_1-01.htm

https://www.cna.com.tw/news/acn/202306270121.aspx

◇参考情報
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