防衛省が8日発表した2017年の防衛白書で、中国が東シナ海、南シナ海などの海洋進出について懸念を示したことに対し、中国国防部は当日深夜、悪意ある中傷だなどと強く反発した。台湾中央社が9日伝えた。
今年の防衛白書は、中国の海洋進出について「わが国や国際社会の安全保障環境に与える影響について強く懸念される」とし、昨年の「懸念を抱かせる面がある」に比べ脅威の度合いを上げた。
国防部は、日本こそが国際社会の懸念の対象だと反発。日本が安全保障政策を見直し、平和憲法を改正を試み、軍拡を行っていると批判した。特定国を意識した軍備の配置を進め、南シナ海の紛争にも関与しようとしていると非難した。