東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と日米中など27カ国・機関の外相らが安全保障問題を議論するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席した日米豪の外相は7日、南シナ海での中国による人工島造成と軍事施設建設を非難する声明を発表した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
南シナ海の紛争について、ARFに出席したASEAN各国の閣僚は中国への批判を抑制。中国と策定を目指す「行動規範」について、法的拘束力を持たせないとする中国の主張を受け入れる姿勢を見せた。
日米豪は法的拘束力を持たせるよう求めるとともに、中国の主権を否定するオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所の決定内容を受け入れるよう中国とフィリピンに呼び掛けている。