米国務長官が米中関係の悪化懸念、公然対立の回避呼びかけ

 米国のティラーソン国務長官は1日、記者会見で、「米中関係が既に臨界点に達したとして、世界的な経済2大国の公然たる対立を避けるよう努力するべきだと述べた。米中関係の専門家は「長官の発言は米中両国が現在、ますます疎遠になっていることを礼儀正しい言い方で指摘したものだ」と話している。香港のニュースサイト東網が2日伝えた。

 国務長官は、米中間には北朝鮮や南シナ海、貿易の問題で対立があるとした上で「米中間には意見の隔たりがあり、今後も続くと思う。しかし意見の違いが公然たる対立に向かわないよう良く考えるべきだ」と語った。

 アジア協会の米中関係の専門家は、トランプ米大統領は中国に対し、南シナ海と貿易問題での対立を緩める代わりにその他の国際関係の協力を求めたが、両国関係は悪化してしまったと述べた。専門家は「われわれは十字路にいる。冷戦時代に戻ってしまうのではないか」と述べた。

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