北京・昌平のアトラクション型映画館で女性転落死

 北京市昌平区の複合商業施設内にあるアトラクション型映画館「ゴウ翔紫禁(ゴウは皋の右に羽)」で30日午後2時ごろ、上映中に観客の女性(51)が10メートルの高さにあったシートから転落、死亡した。警察は事故とみて原因を調べている。1日付北京青年報などが伝えた。

 映画館は、ドーム型スクリーンに映された画面を10メートルの高さに持ち上げられたシートから観賞する。空と飛びながら風景を眺めるような感覚が楽しめる。北京と歴史文化を紹介する6分間の映画を上映し1回に100人、1日に2400人が入場している。

 観客によると、シートは6人がけ。高さ10メートルの地点で傾斜するため、太ももを固定する安全ベルトをしっかり締めないと転落する恐れがあった。

 複合商業施設の名称は「楽多港奇幻楽園」で昨年9月に開業した。アウトレットモールを中心に、テーマパーク、温泉付きホテルなど備えている。「ゴウ翔紫禁」ほか20種類のアトラクションがあり人気を集めていた。昌平区当局が園内のアトラクションに対し安全検査を始めた。
 
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