米公共放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）とによると、中国共産党の故趙紫陽元総書記の秘書で、改革派の重鎮だった鮑トウ（丹に杉のつくり）氏の葬儀が15日、北京市の八宝山で行われ、鮑氏の親族や趙元総書記の娘夫婦、中国当局が厳選した生前の友人や同僚ら計約100人が参列した。葬儀場周辺や北京の関係場所には多数の警察官が配置され、人権派の活動家らの追悼の行動を阻止した。

　中国の独立系ジャーナリストの高瑜氏によると、葬儀の前日に鮑氏の自宅を訪れた際や、警察間約20人が警戒。高氏は子息とともに葬儀へ出席しようとしたが、警察に阻止された。

　中国では、極端な新型コロナウイルス対策が3年近く続き、対策そのものによる2次的な被害が続発。経済と生活に大きな影響を与えているため、官民が緊張関係にある。各地の民衆の怒りは爆発の臨界に近づいているとの指摘もある。

　高氏は「鮑氏の葬儀に対する当局の異常な警戒は、現在の政治状況が異常に厳しいことを示している」と述べた。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、鮑氏は11月9日早朝、90歳で死去した。死去は、子息の鮑朴氏がツイッターで公表した。鮑氏は、1989年6月4日の天安門事件の際、民主派に対する武力鎮圧に反対。事件前の5月28日に逮捕された。

○趙紫陽元総書記が死去12周年、人権活動家に外出禁止

　米公共放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）とによると、中国共産党の故趙紫陽元総書記の秘書で、改革派の重鎮だった鮑トウ（丹に杉のつくり）氏の葬儀が15日、北京市の八宝山で行われ、鮑氏の親族や趙元総書記の娘夫婦、中国当局が厳選した生前の友人や同僚ら計約100人が参列した。葬儀場周辺や北京の関係場所には多数の警察官が配置され、人権派の活動家らの追悼の行動を阻止した。

　中国の独立系ジャーナリストの高瑜氏によると、葬儀の前日に鮑氏の自宅を訪れた際や、警察間約20人が警戒。高氏は子息とともに葬儀へ出席しようとしたが、警察に阻止された。

　中国では、極端な新型コロナウイルス対策が3年近く続き、対策そのものによる2次的な被害が続発。経済と生活に大きな影響を与えているため、官民が緊張関係にある。各地の民衆の怒りは爆発の臨界に近づいているとの指摘もある。

　高氏は「鮑氏の葬儀に対する当局の異常な警戒は、現在の政治状況が異常に厳しいことを示している」と述べた。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、鮑氏は11月9日早朝、90歳で死去した。死去は、子息の鮑朴氏がツイッターで公表した。鮑氏は、1989年6月4日の天安門事件の際、民主派に対する武力鎮圧に反対。事件前の5月28日に逮捕された。

○趙紫陽元総書記が死去12周年、人権活動家に外出禁止