中国経済メディアの第一財経などによると、北京市政府の医療保障局が19日、「北京市都市職工基本医療保険」（職工医保）に絡み、9月1日から、同保険専用の個人口座に積み立てた資金は、医療目的以外の引き出しを禁止すると通知したため、地元銀行の北京銀行の各支店に預金者が殺到し、長い行列ができている。　

　職工医保は、企業・団体の従業員の賃金総額の一定割合を保険料として、従業員と雇用者の双方が専用基金に積み立てる制度。従業員側が負担する保険料は、専用個人口座に積み立てられ、北京銀行は、職工医保制度の指定銀行となっている。

　9月1日から専用口座の資金は、自由な引き出しが禁じられる。それ以前は規制がないため、多数の預金者が駆けつけた。

　北京銀行は預金者に対し、パニックにならないよう呼び掛けるとともに、窓口の係員を増やして対応している。預金者の殺到で、北京銀行の手持ち資金が影響を受ける恐れがあるが、同行では対応可能な範囲に収まるとみている。

　中国では今年7月、河南省の銀行数行で預金の引き出しができなくなり、預金者約3000人が、中国人民銀行の河南省鄭州支店前で、抗議集会を開いて、警官隊と衝突した。

　また、6月には上海市では、新型コロナウイルス禍の都市封鎖の解除で現金需要が急拡大したため、預金者が窓口に殺到、窓口がまひした。遼寧省丹東市でも6月、一部の銀行で預金引き出しが困難になる騒ぎが起きた。

　中国経済メディアの第一財経などによると、北京市政府の医療保障局が19日、「北京市都市職工基本医療保険」（職工医保）に絡み、9月1日から、同保険専用の個人口座に積み立てた資金は、医療目的以外の引き出しを禁止すると通知したため、地元銀行の北京銀行の各支店に預金者が殺到し、長い行列ができている。　

　職工医保は、企業・団体の従業員の賃金総額の一定割合を保険料として、従業員と雇用者の双方が専用基金に積み立てる制度。従業員側が負担する保険料は、専用個人口座に積み立てられ、北京銀行は、職工医保制度の指定銀行となっている。

　9月1日から専用口座の資金は、自由な引き出しが禁じられる。それ以前は規制がないため、多数の預金者が駆けつけた。

　北京銀行は預金者に対し、パニックにならないよう呼び掛けるとともに、窓口の係員を増やして対応している。預金者の殺到で、北京銀行の手持ち資金が影響を受ける恐れがあるが、同行では対応可能な範囲に収まるとみている。

　中国では今年7月、河南省の銀行数行で預金の引き出しができなくなり、預金者約3000人が、中国人民銀行の河南省鄭州支店前で、抗議集会を開いて、警官隊と衝突した。

　また、6月には上海市では、新型コロナウイルス禍の都市封鎖の解除で現金需要が急拡大したため、預金者が窓口に殺到、窓口がまひした。遼寧省丹東市でも6月、一部の銀行で預金引き出しが困難になる騒ぎが起きた。