香港の英字紙、サウス・チャイナ・モーニング・ポストが19日、習近平国家主席の右腕とされる中国共産党中央弁公庁の栗戦書主任の家族が香港のホテルに投資し蓄財していると報じた。しかし同紙は翌日記事を撤回し謝罪した。中央社などが伝えた。
アナリストは、中国共産党内で習主席に反対する勢力が暴露したとみている。同紙は中国のEコマース最大手、阿里巴巴集団(アリババ)の馬雲董事局主席が所有している。
同紙によると、シンガポールの投資家、蔡華波氏(32)が6月末、香港のホテル香港上海大酒店の株式を買い増しした。蔡氏の住所は、栗主任の娘の栗潜心氏と同じで、夫である可能性が高い。
同紙によると、蔡華波氏は預金代わりに同ホテルの株を買い増ししたとみられ、中国共産党幹部の子女らが香港でビジネスを開始する場合の一般的な手段だという。
同紙は20日「記事は未確認の内容が多く、出稿基準にも合っていなかった」として謝罪し記事を撤回した。