中印緊張で印外相、双方撤兵なら交渉応じると表明、中国に立ち向かったブータン賞賛

 インド北東部シッキム州付近の国境で続く中国とインド両軍のにらみ合いで、インドのスワラージ外相は20日議会で、両軍の撤兵を条件に交渉に応じる考えを表明したと述べた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が20日伝えた。

 スワラージ外相によると、中国はインド、ブータンとの国境で道路の補修を行った。現状の一方的な変更でありインド側に安全保障上の懸念が生じた。外相は、中国がインド側に撤兵を要求しているが、交渉を望むなら双方の撤兵が条件になると指摘した。 外相はまた「中国がブータン対しますます侵略的になっている」と指摘した。

 ブータンは先に、中国による道路補修はブータン・中国の国境協定に違反すると批判した。スワラージ外相は、ブータンが中国に立ち向かったことを賞賛。インドの行為は世界各国の支持を得ているとし、「正義はインド側にある」と語った。

 中国外交部は18日、中国が国際的な支持を受けているとした上、インドによる「違法越境」は各国外交官を驚かせていると述べた。
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