
中国政府はこのほど万達集団の海外投資に対する融資をやめるよう各銀行に指示した。同社は、米映画製作会社レジェンダリー・エンターテインメントと米映画館チェーン、AMCエンターテインメントなど海外に多数の資産を保有している。当局は6月初めにも、当局が同社の金融事業に対し調査を行った。
王董事長は中国共産党幹部とも非常に緊密で、経済界では突然の締め付けに驚きが広がっている。消息筋は「すべての民営企業に対する政府のシグナルではないかと多くの企業家が考えている」と述べた。王董事長が政界からの支持を失ったとの見方も出ている。
米コーネル大ホテル経営学部の劉鵬副教授は「王董事長と万達集団を狙い撃ちにしたものは思わない。金融リスクを抑えようという最近の政策と一致した動きだ」と話している。