
11日付のインド紙ファーストポストによると、増派の2500人はシッキム州の国境付近に露営。十分な補給を受けており、中国軍の圧力を受けても撤退しない姿勢を示した。インドはシッキム州東部と北部に2部隊各3000人を配置したほか、同州近くにも2部隊を進出させた。チュンビ渓谷の中国軍とインド軍の露営地はわずか100メートルしか離れていない。
中国外交部の耿爽副報道局長は12日「インド側は、中印両国が承認するシッキム一帯の境界線を違法に越えた。境界が未確定な地区で発生した従来の紛争とは本質的に異なる」などと述べ、直ちに部隊をインド側に引き上げるよう求めた。
米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、ビジネス関係者は今回の争いが両国の経済関係に与える影響は小さいとみている。インド・中国経済文化促進会のモハマド・サディク事務局長は「辺境での争いはまもなく終わるだろう。インドにいる中国人ビジネスパーソンはこれまで通り安全だ」と話している。