台湾の中央通信社によると、19日に投票が行われた香港立法（議会、定数90）選挙は20日開票作業を終え、民主派が選挙を事実上ボイコットする中、親中派候補者が全員当選した。投票率は30.2％で史上最低だった。（写真は中央通信社のサイト画面）

　定員90議席のうち直接選挙枠が20議席、業界別の間接選挙枠30議席、「行政長官選挙委員会」による選出枠が40議席。間接選挙枠では、かつて民主派の支持母体だった教育界、法律界、会計界、医療衛生界の投票率は、29.02～33.59％と極めて低かった。民主派の選挙不参加が響いた。保険界、運輸交通界、工業界、商業界などの投票率は80％を超えた。

　選挙結果を受けて、香港の林鄭月娥行政長官は「当選者は全員『愛国愛港』者で、非『愛国愛港』者を切り捨てた」と述べた。有権者の多くが棄権したことについて「有権者の不投票の決心を尊重する。しかし、香港には、国家の安全上、欠損があったことを分かって欲しい」と語った。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、香港の選挙結果を受けて、米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国の5カ国外相が20日、共同声明を発表し、香港住民の権利、自由、高度な自治に対し、中国が破壊を行っているとして強い懸念を示した。

　これら英語圏の5カ国は、機密情報を共有する枠組み「ファイブアイズ」を構成している。

◇参考情報

　台湾の中央通信社によると、19日に投票が行われた香港立法（議会、定数90）選挙は20日開票作業を終え、民主派が選挙を事実上ボイコットする中、親中派候補者が全員当選した。投票率は30.2％で史上最低だった。（写真は中央通信社のサイト画面）

　定員90議席のうち直接選挙枠が20議席、業界別の間接選挙枠30議席、「行政長官選挙委員会」による選出枠が40議席。間接選挙枠では、かつて民主派の支持母体だった教育界、法律界、会計界、医療衛生界の投票率は、29.02～33.59％と極めて低かった。民主派の選挙不参加が響いた。保険界、運輸交通界、工業界、商業界などの投票率は80％を超えた。

　選挙結果を受けて、香港の林鄭月娥行政長官は「当選者は全員『愛国愛港』者で、非『愛国愛港』者を切り捨てた」と述べた。有権者の多くが棄権したことについて「有権者の不投票の決心を尊重する。しかし、香港には、国家の安全上、欠損があったことを分かって欲しい」と語った。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、香港の選挙結果を受けて、米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国の5カ国外相が20日、共同声明を発表し、香港住民の権利、自由、高度な自治に対し、中国が破壊を行っているとして強い懸念を示した。

　これら英語圏の5カ国は、機密情報を共有する枠組み「ファイブアイズ」を構成している。

◇参考情報