歴史や台湾問題で譲歩できない、習主席が日本に注文

  G20サミットに出席のためドイツ訪問中の安倍首相は8日、習近平・中国国家主席と会談した。習主席は、歴史や台湾問題について「いかなる値引きもできないし、後退はさらにできない」と述べ、これまでの両国の取り決めを守るよう安倍首相に求めた。台湾中央社などが8日伝えた。

 習主席は、日中国交樹立以来、4つの政治文書と4つの合意で、歴史と台湾問題を処理するための原則を確立したと指摘。これらは両国関係の政治的基礎に関わるためいかなる妥協もできないと述べた。

 安倍首相は、日本は1972年の日中共同声明に盛り込まれた「台湾問題での立場に変化はない」と語った。

 日台は今年に入り関係をレベルアップ。日本の対台湾窓口機関、交流協会が日本台湾交流協会、台湾の対日窓口機関が亜東協会が台湾日本協会にそれぞれ名称を変更したほか、赤間二郎・内閣府副大臣が3月下旬に台湾を訪問。日台断交以来、台湾を訪れた最高位の高官となり中国側が強い不満を示した。
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