厦門大学教員と家族200人デモ、住宅の権利制限に抗議

 福建省アモイ市の中心部、中山路で2日、地元の名門大学、厦門大学の教授と家族約200人がデモを行った。大学当局と政府が教員らに安値で提供した住宅が、売却や賃貸などの権利が制限されていることに抗議した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 関係者によると、大学と市政府は2008年、優秀な人材確保のため、原価が1平方メートル8000元(約13万円)の住宅を7200元の優遇価格で教員に提供した。最近になり住宅は権利が大幅に制限され、売却、賃貸、担保差し入れ、相続などができないことが分かった。

 教員らによると中・低所得者らに販売される福祉住宅(保障房)の価格は、一般分譲住宅の55%。厦門大学が販売した住宅の価格は一般分譲住宅と大差ないのに、保障房に認められる諸権利が制限されている。

 香港星島日報によると、教員らのデモに対しネットユーザーのほとんどは無関心。「大衆の利益や社会的な弱者のため声を上げたことがあるのか、胸に手を当てて考えるべきだ」などと皮肉る書き込みがみられた。
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