水害の湖南・長沙で抗議デモ、当局のずさん対応批判

湖南水害2 豪雨による深刻な水害が発生中の湖南省長沙市内の寧郷市で3日までに、当局による対策不足を批判し住民が抗議デモを行った。寧郷市は各地が冠水し停電、断水が起きたほかインターネットが不通になっている。香港蘋果日報などが3日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 抗議デモに参加した住民は、当局の無計画なダム放水で被害が拡大したほか救助活動が不十分で、死傷者数も隠ぺいしていると主張している。

 住民によると、政府系メディアは故意に浸水が深刻でない場所を選び、ボランティアがゴムボートを使って救助活動を行う様子などを伝えている。実際には市中心部は広い範囲が深い水に覆われ、郊外でも家屋の倒壊や農地の冠水、道路の寸断など大きな被害が出ている。当局は死者5人、行方不明者4人と発表しているが、死傷者はもっと多いとみられる。

 ニュースサイトの東網によると、洪水発生から数分で家屋が水没したが、事前に全く通知がなかったため避難できず多くの死傷者が発生した。

 湖南省民政部によると、同省の水害の被害は3日現在、死者24人、行方不明8人、被災者661人、倒壊家屋1万6000戸などとなっている。

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