湖南各地で水害深刻化、長沙も広範囲で冠水、約400万人被災し13人死亡

 華南地区で連日豪雨が続き、湖南、広西、江西などで深刻な水害が発生する中、湖南省では14市・州、115県で約400万人が被災し少なくとも13人が死亡した。省都長沙市は広い範囲が冠水し、市内を流れる湘江の中州で景勝地の橘子洲がほぼ水没した。ニュースサイトの東網などが伝えた。

 中国新聞社によると、同省民政庁は1日午後9時、防災応急体制では4段階で2番目の2級を発令。対策チーム15組を各地に派遣して救援活動を指揮させている。

 湖南省では6月22日以降各地で豪雨が続き、6月の平均雨量は例年より89.1%多い397.4ミリと、1951年の統計開始以降で6月としては最多となった。6月の雨の日は20.5日で例年より5.5日多かった。省気象台によると、大雨はなお1週間続く見通し。北方の寒気と南の暖気が湖南省上空でぶつかり大雨が降りやすくなっている。

  同省婁底市では降雨量が360ミリを記録。2日は雨量が減ったものの市内の広い地域が冠水している。家屋780戸が倒壊、小規模な山崩れが約100カ所で起きている。
 長沙市寧郷県では1日、土石流が発生。住民が多数が生き埋めになり5人が死亡、4人が行方不明、19人がけがした。
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