WHO調査団、武漢ウイルス研究所訪問 コウモリウイルス専門家と会談

22021年2月04日国 新型コロナウイルスの発生源の調査のため、湖北省武漢市に滞在中の世界保健機関(WHO)調査団は3日、中国科学院武漢ウイルス研究所を訪問した。海外では、同研究所からウイルスが漏れたことを疑う声が出ている。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が3日伝えた。(写真はVOAのサイト画面)

 調査団は同研究所に約3時間半滞在。同研究所の著名なコウモリ由来のウイルス研究者である石正麗氏らと会い、質問を行った。調査団の1人のピーター・ダスザック博士は、ツイッターで「石博士と、率直でオープンな質疑応答を行った」と書いた。

 ダスザック博士は2日、英メディアの取材に対し、調査活動について「進展があったのは確かで、これまで見たことのないデータもあった」と語り、同研究所からウイルスが漏洩した可能性も否定できないことを指摘した。一方で博士は「武漢の調査は1年前に行うべきだった。現在訪ねても、遅いかも知れない」と指摘している。

 武漢ウイルス研究所は、中国最先端のウイルス研究機関の1つで、石氏は副所長。ダスザック博士と共同で、急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスの発生源を突き止める研究を行った。
 同研究所には、同博士らが行ったSARSコロナウイルス研究の資料が保管されており、2019年に始まった新型コロナウイルスの発生源の可能性が指摘されている。

 石氏は、同研究所が新型コロナウイルスの発生源でないことを信じさせようと、多くの論文を発表している。

★参考情報★
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