米政府は21日、首都ワシントンで開かれた中国との外交・安全保障対話で、核実験やミサイル発射を続ける北朝鮮へ外交、経済面で圧力を強めるよう求めた。米国の防衛アナリストは「中国と北朝鮮の関係をみれば、米国は中国への期待値を下げる必要がある」と語った。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が22日伝えた。
ティラーソン米国務長官は会談で中国に「地域の緊張激化を避けたいなら、北朝鮮に経済、外交面での圧力を強める外交的な責任がある」と語った。
長官はさらに「北朝鮮は兵器開発の資金のため、マネーロンダリングや悪意のネット攻撃など、様々な犯罪行為を行っている。これらの資金源を減らすため力を入れる必要がある」と述べた。 米国は北朝鮮への圧力で中国の努力不足にいらだっている。トランプ大統領は21日、ツィッターで「中国による北朝鮮規制の努力を賞賛する一方、予期した効果が得られていない」と指摘した。米中対話でマティス国防長官は、大統領の発言について「北朝鮮に対する米国人の見方を代表している」と述べた。
同日の対話では、北朝鮮から昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生ワームビア氏が死亡した問題が影響し、北朝鮮問題が主要議題に浮上した。