北朝鮮の無人機と推定される小型飛行体が、韓国慶尚北道の星州にある在韓米軍の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD)の偵察を行ったことが確認された。聯合ニュースが報じた。
軍当局によれば、9日、江原道の山中で発見された北朝鮮のものとみられる無人機からメモリ容量64GB(ギガバイト)の日本製デジタルカメラとTHAAD関連の写真約10枚が見つかった。 韓国では、無人機が韓国領内を飛行したことに注目が集まっており、探知と撃墜能力を高めるべきだとの声が挙がっている。今回は住民の通報があるまで軍は無人機の飛来を確認できなかった。
韓国では2014年3?4月にも北朝鮮の無人機3機が見つかった。いずれも軍事境界線(MDL)に近い地域の上空を飛行したとみられる。今回発見された無人機が北朝鮮どの地域で離陸したのかはまだ不明だが、飛行距離がかなり伸びたものと推測されている。