新華社によると、広東省衛生健康委員会は14日、広東省東部の仙尾市内陸豊市の医療機関で診察を受けた発熱者を、新型コロナウイルスの患者を確認したと発表した。(写真は百度のキャプチャー)
患者は地元に住む女性(41)。6日に同省深セン市から子ども2人と長距離路線バスで同市に戻った。8日に発熱し、12日に地元病院で診察を受けた。女性はバスに乗車中、マスクを着けていた。
仙尾市当局は14日午後4時までに、路線バスの同乗者、女性の近所の住民、地元病院のスタッフら3184人にPCR検査を行った。うち3人が陽性だったがいずれも女性の家族で症状はないという。
広東省当局は、専門家チームを現地に派遣するとともに、仙尾市のPCR検査の能力を1日2500人から3万3500人分に引き上げた。また、深セン市当局は14日、女性が住んでいたアパートの住民全員と勤務先の従業員全員を隔離して、PCR検査を実施した。
中国紙・人民日報によると、国家衛生健康委員会の高級顧問で、感染症の専門家である鐘南山氏は16日、陸豊市での感染者確認について「処置の状況からみて、大規模に感染が拡大する恐れはない」と述べた。
鐘氏はさらに「現在、最大の注意を呼びかけたいのは、感染が人を介したものか、汚染された物品によるものかを確認することだ」と述べた。さらに、感染拡大防止の重点は「早期発見と早期隔離だ」と述べ、広東省当局が既に十数万人の検査を終えたことを評価した。
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