アップル中国従業員が氏名やIDなど顧客個人情報を販売、22人逮捕

 浙江省の警察は8日、米アップルのコンピューターシステムを利用して個人情報を窃取し販売していたとして、同社の中国販売会社の従業員ら22人を逮捕したと発表した。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)が8日伝えた。

 22人のうち20人はアップルの販売会社と委託先企業の従業員。いずれも違法な手段で氏名、スマートフォンの電話番号、アップルIDなどの個人情報を窃取。1件10~180元(約160~2900円)でネット上で販売し計5000万元(約8億円)を得ていた。

 警察は、窃取された個人情報が中国国内のものか海外のものかは明らかにしていない。22人に対する取り調べと関連の捜査はまだ続いている。

 外電によると、個人情報の売買は中国では極めて一般的で、企業の個人情報獲得の重要手段となっている。今年2月には上海市政府の公務員ら8人が新生児5000人のデータを企業に販売していたとして最高2年の有罪判決を受けた。

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