中国国家海洋局は、中国海警局の公船4隻が5日、釣魚島(沖縄県尖閣諸島の中国名)付近をパトロールしたと発表した。中国公船による尖閣諸島領海侵入は6月に入り初めて。今年15回目となる。日中の防衛当局者が4日会談し、「海空対話メカニズム」構築などで意見交換したばかりだった。海外中国語ニュースサイトの博訊網が伝えた。
日中は会談で、中国軍と自衛隊の連絡・意思疎通の強化、危機管理、誤解や誤判断の回避、不測の事態の回避のため同メカニズムの構築につき話し合ったが、4日は具体的な結論は出なかった。
中国側は今年5月、中国海警船が3回、同諸島領海に侵入。日本側は中国船上空でドローンが飛んでいるのを見つけ、F15戦闘機4機を緊急発進(スクランブル)させた。日本側は中国大使館に抗議した。