1960年代の薬店のモダン建築を再生、台北「迪化207博物館」開業

 台北・迪化街の「三角窓」の通称で知られる、1960年代のモダンな薬店が十数年ぶりに再生され、「「迪化二O七博物館」として開業しました。(写真は同博物館のサイトのキャプチャー)

 

 風伝媒によると、建物は1962年の建築で、元は薬店の「広和堂薬舗」でした。地形の関係で、丸みを帯びた外観で、簡潔なラインは現代主義建築の特色を持っているとのこと。周囲のバッロック風の建物にも、溶け込んでいます。

 

 博物館では、テラゾー芸術の展覧が年内までの予定で開かれています。テラゾーとは床や壁の仕上げに使われる技術で、砕石を白いセメントに混ぜて固めてから、磨いて作ります。

 

 同博物館によると、テラゾーは日本時代に日本からもたらされ、台湾の職人の手で発展しました。

台湾で1960年~70年代の建築で盛んに用いられました。現在は、職人の高齢化で、技術は消えつつあるそうです。

 

 台湾の北部、中部、南部でそれぞれの地域の特色があるテラゾーの作品が残されています。

 

 東京・上野のアメ横に似た迪化街。食品店などの冷やかしとともに、古い建築を見るのも楽しみの1つ。博物館の開業で、また見どころが増えました。

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