中正紀念堂の「脱蒋介石化」に対抗、国民党が「台湾総督府」改築法案

 与党・民進党が進める、台北「中正紀念堂」の「脱蒋介石化」に対抗し、野党・国民党が総統府(台湾総督府)の移転と改築を盛り込んだ法案を準備しています。上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 

 国民党の立法院議員団の代表は、総統府の建物は、日本の旧台湾総督府で、原住民、漢人、客家らを傷つける命令がここから発され、原住民は土地を奪われ、罪のない大衆数十万人が殺害される結果を招いたとしています。

 

 法案は、総統府を移転し、建物を「良心の遺跡記念館」に改築し、日本の植民地支配の象徴から歴史教育の場に改め、市民にに開放することを目指しているとのこと。

 

 総統府の移転を求める声は、安全保障、警備、地方分権を求める観点から、国民党以外からも上がってます。柯文哲・台北市長も、植民地時代の総督府を残しているのは「本当におかしなこと」と話しています。

 

 このほか、旧台湾総督府の建物は「風水が悪い」という意見もあります。

 

 江宜樺・元行政院長(首相)の在任中、国民党の立法委員(議員)が宴席で「総統府は陰気がこもっている。おはらいをするべきだ。そうでないと総統は失政を繰り返し、周辺の人々が次々に問題を起こす」と提言したとのこと。この点は、不幸にして的中してしまったようです。
 

(参考)http://www.upmedia.mg/news_info.php?SerialNo=14010

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