台湾高雄市の中山大学で1日早朝、故蒋介石総統の銅像にペンキがかけられる騒ぎが起きました。風伝媒が伝えました。(画面は、風伝媒のキャプチャー)
警察は、同大学の修士課程の在籍者ら学生6人を容疑者と特定しましたが、親告罪なので大学側は告訴せず、係員に清掃させて済ませたということです。
前日の2月28日は、国民党政権が住民を弾圧、多数殺害した1947年の「2・28事件」70周年の記念日でした。
、同大の鄭英耀学長は「2.28事件の記念日にあたり、学生や各界人士の意見の違いを尊重する。学生を処罰することはない」と話しています。
中山大学では毎年、銅像にペンキをかける事件が起きています。学校側は、学生の意見表明の自由を尊重するとして、警備員に対し、阻止ではなく説得を行うよう指示しています。
また、大学側は専門委員会を結成し、蒋介石総統の銅像の移転について話し合いを行っており、適切な決定を行いたいと話しています。
物分りの良い判断に見えますが、筆者は違和感を覚えます。単なる事なかれ主義でしょう。
動機が正しければ、違法行為をしてもとがめがないという考え方はおかしい。ペンキをかけるのは、微罪とはいえないと思います。学内の処分ぐらいはすべきと思います。