中国人民解放軍元南京軍区副司令の王洪光中将は17日、中国紙・環球時報が開いた年次総会で、2020年までに台湾海峡で戦争が起きることは不可避で、同軍が台湾を解放すると述べました。作戦は開戦後100時間以内で終了し、台湾の武力統一が完了するとも話しています。(写真は、台湾紙・中国時報のキャプチャー)
王中将は「両岸(中台)の危機は深まりを続けており、既に爆発の臨界点に達した。トランプ次期大統領の発言は、マッチに火を点けたのに等しい」などと指摘、20年前に台湾海峡で戦いが起きるとの見方を示しました。
ニュースサイト「多維新聞網」によると、王中将は台湾海峡での戦争が近いとする根拠として▽台湾独立が台湾の民意の主流になり、もう元に戻れない▽蔡英文総統が台湾独立派の司法官数人を任命しており、司法を通じ地味な形で台湾を独立国家に変えられるようになった▽台湾内の一部の人が日本人と完全に結託し、台湾独立の次は台湾の琉球化になること――などを挙げています。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、台湾行政院大陸委員会(陸委会)の張小月主任委員は「大陸(中国本土)は以前から台湾に対し『片方にニンジン、もう片方に棍棒』だった。いかなる脅しも、両岸関係にプラスにならない」と反発しています。