中国軍用機の編隊が近年、台湾の南北から第1列島線を通過して西太平洋に入り演習を行う事例が増えています。
今年は9月と11月に2回、台湾東部の台湾の防空識別圏(ADIZ)の外縁を飛行しており、防空上の脅威が増しています。
風伝媒によると台湾軍はこのほど、東部の花蓮から台東にかけての花東地区に射程200キロの対空ミサイル「天弓」3基を配備することを決めました。
また、中国軍の3大艦隊が西太平洋での機動演習のため、台湾東部沖を頻繁に往復しています。
このため台湾東部の陸上の陣地を強化するとともに、 対艦ミサイル「雄風3型」の発射用車両の量産開始後、4基を「機動発射システム」として東部に配備する方針だということです。
海軍も宜蘭港の基隆級駆逐艦に、防空ミサイルを配備するそうで、台湾東部海域で機動的な防空体制が築けるとのこと。中国軍の軍用機や艦艇が侵入した場合、海と空で立ち向かことになります。
空軍は東部の軍用滑走路を3本増やして、6本にしました。洞窟陣地の設備の改良も今年の1カ所に続いて、来年にも行うそうです。